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​HOUSE-O

独立していながら繋がっていること

敷地は香川県内陸部のこんぴらさんに程近い100坪の分譲地の角地にある。夫婦と将来の子供のための住宅である。周辺は住宅もまばらで夜になると街灯もなく静まりかえる。共働きの夫婦は広い庭を必要とせず、防犯上の理由から外部に窓を設けたくないことと、カ-テンをしなくていい家を望んでいた。そこで広くない庭を取込んだ平屋のボリュ-ムを台形敷地に合わせて可能な限り大きくとることにした。そして外部を閉じながら外部にまで広がる開放的な内部空間を創ることを考えた。切り取った平面の中に中庭と外周部に小さなテラスを分散させることで採光と通風を確保すると同時に内部空間を独立させながら繋いでいる。台形のボリュ-ムは島のように敷地に浮かび、そこに街をつくるように内部、外部が入り混じっいる。そして各室は離れて独立していながら、ワンル-ムのように繋がっていて、開放的で豊かな空間を創り出す。どの空間にいてもお互いに気配を感じあいながら独立している。どの空間にいても広がりを感じる。中庭やテラスを通して外部にまで開放される。完結した外部の中に程好い関係性を持ちながら個性を持った空間が豊かに共存している。

data

新築

竣工        2005年

所在地        香川県

用途          住宅

構造・規模  鉄骨造平屋建て

​敷地面積       345㎡

建築面積       135㎡

延床面積       117㎡

credit

設計監理         JMA

施工     三聖建設(株)

写真    藤村蓁一,JMA

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